What is ozone?オゾンとは?
オゾンは殺菌剤としては「殺菌力」「安全性」「環境性」が優れており、そのため医療・浄水施設や食品の殺菌用として利用されています。
「殺菌力」は塩素の約7倍あり、フッ素に次ぐ酸化力であらゆる菌を死滅させます。
「安全性」も他の殺菌剤より格段に高く、使用時に手袋などの保護具は一切必要ありません。
「環境性」においても、使用後には自然と酸素に分解されるため環境破壊の心配がありません。
さらにオゾンは殺菌以外にも脱臭・脱色・分解の効果もあり、世界中で幅広く活躍しています。
Is ozone dangerous?オゾンって
危なくないの?
オゾンは有毒?無毒?
他の消毒液と同様にオゾンには有毒性がありますが、
簡単な濃度管理や適切な使用方法さえ遵守すればまず危険性はありません
さらにそれ以外でもオゾンは安全だと言える根拠は大きく分けて3つあります
1.オゾンの分解速度の速さオゾンは分解速度が速いため高濃度(0.1ppm以上)のオゾンであっても、連続的に大量に吸引しなければ深刻な被害は現れません。例え誤って吸引してしまっても少量であれば分解されてすぐに無毒化されます。
2.オゾンの持つ特有の刺激臭オゾンには特有の刺激臭があるため、意図してやらなければ長時間連続的にオゾンを吸引する事は出来ません。オゾンの刺激臭がした時点でその場を離れる等の対処をすれば、それだけで危険を回避する事が出来ます。
3.安全なオゾン水オゾンを水に溶解させる(オゾン水)とその有毒性は現れなくなることがすでに研究で立証されています。
オゾン水であれば、例え高濃度でも目や口内に侵入したとしても全く問題はありません。
危険性の基準(オゾンガスについて)
- オゾン濃度(ppm)
- 作用
- 0.01~0.02
- 多少の臭気を覚える
- 0.1
- あきらかな臭気があり、鼻や喉に刺激を感じる
- 0.2~0.5
- 3~6時間曝露で視覚が低下する。
- 0.5~0.9
- あきらかに上部気道に刺激を感じる。
- 1~2
- 2時間曝露で頭痛、胸部痛、上部気道の渇きとせきが起こり、
曝露を繰り返せば慢性中毒にかかる。 - 5~10
- 脈拍増加、体痛、麻酔症状が現れ、曝露が続けば肺水腫を招く。
- 15~20
- 小動物は2時間以内に死亡する。
- 50
- 人間は1時間で生命危険となる。
労働環境許容濃度(日本産業衛生学会規定)
0.1ppm(1日8時間、週40時間労働)/アメリカの労働安全衛生局も0.1ppm
オゾンが安全だと言われる理由は
人体に対する直接的な安全性だけではありません
-
残留しない
使用後は酸素に自然分解
消毒後の食品や器具等の
すすぎ作業は不要 -
耐性菌が発生しない
オゾン殺菌は
組織内部から破壊
そのため殺菌後に
耐性菌は発生しない -
環境に優しい
自然分解するので使用後は
そのまま排水が可能
オゾンによる環境破壊
汚染はありません
Possibilityオゾン水の可能性
オゾン水はオゾンを水に溶解させたものです。
オゾンをオゾン水にすることにより「安全性」「酸化力」が向上します。
01
安全性safety
オゾン水の無毒性については既に多くの大学や研究機関など実験により立証されていますが、
オゾンガスよりオゾン水が安全であると言われる根拠は下記の3つです。
-
分解速度がさらに速まるため
分解速度が速ければ速いほど残留性はさらに低くなるため、人体に与えるダメージも抑えられます。
オゾンガスの半減期が約半日なのに対してオゾン水は約15分程度であり、分解速度が約48倍と格段に速いため安全性がさらに向上します。 -
拡散性がない
オゾンガスは常圧では無色透明な気体であるため、拡散に対するケアが必要です。そのため拡散範囲全体に対しては安全管理を行う必要があります。
しかしオゾン水は液体であるため拡散性はありません。使用後もそのまま排水すればいいだけなので安全管理は必要ありません。 -
気道や肺に侵入しない
肺などの呼吸器官は他の臓器より耐酸化性が低いため、オゾンと接触すると炎症等を起こしてしまいます。
しかしオゾン水は液体であるため通過するのは呼吸器官ではなく、胃などの耐酸化性が高い消化器官であるためダメージはありません。
02
酸化力Oxidizing power
オゾンが水と反応するとOHラジカルという物質が発生します。
このOHラジカルはオゾンの数倍の酸化力があるため
オゾンを水に溶解させると殺菌力や消臭力が大きく向上します。
オゾンの強い酸化力は
殺菌や脱臭において、その威力を発揮します。
Featuresオゾン殺菌の特長
01
強力な酸化力
オゾンの強力な酸化力はフッ素に次ぐ。その酸化力は塩素の約7倍
殺菌機構は酸素原子がオゾンから飛び出して菌やウイルス等を酸化させ殺菌する
02
高い安全性
オゾンの安全性はその分解速度によるもの
しかも分解後は酸素に戻るため無毒である
オゾンを扱う時には基本保護具は不要
オゾンを水に溶解させるとさらに安全
03
優れた環境性
オゾンを形成する原材料は酸素のみ
残留性がないのですすぎ作業なども不要
材料費も安く生成する作業費も格段に安価
環境にも優しいので処理装置等も不要
Usage exampleオゾンの活用例
- 次亜塩素酸ナトリウムの代用
-
次亜塩素酸ナトリウム等塩素系消毒液の代用としてご使用されることを推奨します。
- ・安全性が高くマスクや手袋等の保護具を必要としない
- ・残留性がなく消毒後のすすぎ作業を必要としない
- ・消毒後は自然分解するので排水処理施設を必要としない
- ・薬液や希釈作業を必要としないので生成費がより安価
- 悪臭対策
-
食材の腐敗臭や家畜の糞尿の臭い対策にもご使用出来ます。
カビや食材の腐敗臭や家畜の糞尿の悪臭対策としてオゾンは有能です。
- 排水処理
-
工場・畜産排水のBOD・COD値対策としても有効です。
オゾンには排水の透明化・不純物質の分解する力があります。
過去オゾンが
実用されたシーン